吹奏楽同好会を立ち上げて ――感謝の気持ちを形にできるように――

経営学部経営情報学科2年 松原 千里さん

―――松原さんは、就業経験のあと大学へ入学していますが、大学を目指した動機を聞かせてください。

ひとインタビュー 松原さん

私は高校卒業と同時に、岐阜市内の某楽器店に就職しました。高校は商業科でしたので、そのまま事務をやらせていただいて。
ですが、朝起きて、仕事をして、ご飯を食べて、疲れて寝る。遊ぶときは遊ぶ。そんな毎日が一生続くのかなと思ったのです。

私は小さい頃からとにかく、人の心を動かすようなことがしたいと思って今まで生きてきました。
「なんのために生きているんだろう。これからなんのために生きていくんだろう。」
そう考えたら動かずにいられませんでした。
「まだたくさん知らないことがある、もっと勉強したい。」と心からそう思いました。
そして、本当に素敵な会社でしたが、退職することを決めました。この決断をしたのはクリスマスの時期でしたから、周囲の受験もほとんど終わっています。もう迷っている時間はありませんでした。

そんな時期であるにも関わらず、受験の手続きの仕方も知らない、退職の仕方もわからない、実際に受かるか、退職できるかもわからない、そんな中すべてやりきることを決意しました。これは18才の私にとって、とても大きな決断で、果てしなく大変なことでした。
ハードな毎日を乗り越えて、合格証書と退職届を手にしたときは、涙しか出ませんでした。当時、私を支えてくださり、応援してくださった会社といつも励ましてくれた家族には本当に感謝しています。

―――大学へ入学して、吹奏楽同好会を立ち上げましたね。ゼロからのスタートで大変だったのでは。

これはとても長い道のりでした。最初は、この大学でサークルに入るつもりはなかったんです。でも、勉強だけではなくて、何か一生懸命になれるものが欲しかったんですよね。
そんなとき、現副部長の堀江君と、会計係の運天さんが高校のときに吹奏楽をやっていたことを知りました。
「この2人と一緒に吹奏楽部を作りたい!」そう思ったことがすべての始まりでした。決めてからは早かったです。書類を作成し、立ち上げに必要な情報やメンバーを集めるのに必死でした。何度も何度も学生課と学生会を往復しました。
最初は楽器も、楽譜も、部室も、本当に何もありませんでした。顧問の先生もいない。一年生もどうやって勧誘していいかわからない。すべてが真っ白な状態でした。
「楽器がないのに吹奏楽部?」自分の中でもそんな感じでした。そんな中、思いついたことは、イスを叩くパフォーマンスをすることです。演奏しなくたって音楽はできるし、みんなで楽しくできるサークルならそれでいい!!ということで…(笑)。真夜中に集まって、友達から借りたスティックでイスを叩いて一年生を勧誘しようって本気でした。今になって考えれば面白いですよね(笑)。
入学式当日に講堂で一年生を前にしてパフォーマンスする時間を頂き、多くの方に好評を頂いて嬉しかったです。「何もなくたってやればできるんだ」って後押しされた気がして。
その後、とても素敵なメンバーが集まってくれました。現在、部員は13名いますが、みんな家族みたいで本当に暖かいんです!!一緒にバカなこともやってくれるし、本気になってやるときはやる。そんな感じです。
もちろん今も部員は募集していますのでぜひ来てください(笑)

―――吹奏楽同好会は、発足して短期間のあいだで、「十万石祭り」で演奏デビューしましたね。一つの目標に向け、部長して部員を引っ張っていく道のりは苦労も多かったのでは。

ひとインタビュー 松原さん

6月中旬に「吹奏楽のデビューに十万石祭りでパレードをしてみてはどうか?」と出演のお話を頂きました。立ち上げたばかりのサークルでパレードができるかどうか不安で悩みました。ですが、サークルのメンバーとも話し合って、目標があったほうが絶対にいいという結論になり引き受けることにしました。
しかし、実際に練習に入ってみるとすごく大変でした。まだ楽器がない部員もいたので、知り合いに楽器を借りにいったり、楽譜を準備したり、全員の練習時間も合わなかったりで…。夏休みは誰もいない部室で一人、頭を悩ませることも少なくありませんでした。
でも、そんな時に助けてくれるのはやっぱり仲間でした。本気で相談に乗ってくれたり、モチベーションをあげるためのことを考えてくれたり…。本当に励まされましたし、助けられました。全員で目標をハッキリさせ、練習日程も決め、十万石祭りに向かうことができました。
当日は、目標通りメンバー全員が楽しんでパレードを成功させることができました。
「練習を始めて約3か月の間でパレードをする」。これは本当に大変なことで、初心者のメンバーは特に頑張ってくれたと思います。何より、支えてくれた皆様と、頑張ってくれたメンバーに心から感謝したいです。

―――松原さんは、今夏、フランスのブルゴーニュ大学へ、語学留学されましたね。参加の動機は。

ひとインタビュー 松原さん

フランスへの留学を決めたのは「今しかできないことをやりたい」という想いが強かったからです。実は、当初はフランス語を勉強したかったわけじゃなくて、ただ世界に出てみたかっただけなんです(笑)外国で1か月間学校に通って、暮らすなんてもう一生できないと思って。だから「卒業するまでには絶対に行ってやる!」って思っていました。
大学では1年次にフランス語Iを受講しただけでしたので、半年間しか勉強していませんでした。ですから、過去形も何も使えず、話せたのは挨拶と自己紹介だけでした。
最初は独学で勉強を進めました。当然ですが、勉強は全然進みませんでした。
そんなとき、1年生のゼミでお世話になった中西先生に声をかけていただき、先生の研究室に通ってフランス語を個人レッスンしていただきました。また大学から奨学金もいただきましたので、学習教材を購入する助けになりました。本当に感謝しています。
 フランスでは、とにかく貴重な体験ばかりを得て帰国しました。フランスという国の意識の高さや文化の違いにも大変驚かされました。そしてもっとインパクトがあったのは、フランス語を学ぶために様々な人種の方が集まり、言葉も宗教も文化もすべて違うのに、お互いを理解しあえたことです。
3週間という短い期間でしたが、語学だけではなく、もっと大切なことも学べた気がします。フランス語を学ぶことを通して、貴重な体験ができたこと、素敵な人に出逢えたことは本当に素晴らしいことです。最初はなんとなく始めたフランス語が今では大好きになりました。今は仏検3級取得に向けて頑張っています。

―――今後の大学生活の目標を聞かせてください。

ひとインタビュー 松原さん 大学で1年半を終えましたが、本当に充実していたと思います。新しいことを幾つも始めることができ、視野が広がりました。何かを成し遂げたいなら必ず知識が必要ですし、それ相応の実力がなければなりません。今まさに、それを学んでいます。
そして、何よりこれまでの大学生活で一番学んだことは「感謝をすること」だと思います。
会社を辞めて受験することも、吹奏楽同好会を立ち上げることも、フランスへ留学することも、すべて自分の力だけでは決してできませんでした。今こうして、大学で充実した生活を送ることができるのは、周りの人の助けがあったからこそだと本当に感謝しています。
そして、感謝の気持ちを形にできるように、これからも全力で学生生活を過ごそうと思います。そして岐阜経済大学に大きな足跡を残していけるよう頑張っていきたいです!!

関連リンク