図書館・附置機関

研究プロジェクト

企業経営者が顧客戦略を体験的に学習できるeラーニング・コンテンツに関する研究プロジェクト

プロジェクトメンバー

高橋 信一 岐阜経済大学IT研究所所員、研究代表
新家 茂 岐阜経済大学IT研究所所長
小野木 勝司 岐阜経済大学IT研究所客員研究員、エル・シード社
伊東 俊彦 岐阜経済大学IT研究所客員研究員、愛知淑徳大学教授
高木 勢生 岐阜経済大学IT研究所所員、岐阜経済大学IT研究所客員研究員、高木会計事務所

はじめに

本研究では、企業経営者向けeラーニング・システムとコンテンツを開発した。コンテンツは顧客戦略、特にCRMの戦略的活用に関するスキルを習得するためのものが中心である。
コンテンツ開発の目的は、地元中小企業の経営者を育てる学校(エグゼブティブ・スクール)の開校にあり、彼らのマネジメント・スキルの向上に寄与することにより、地元中小企業及び地域の活性化に結び付けていく。

コンテンツの概要

コンテンツは、1)オンデマンド・コンテンツ、2)パーソナルシミュレーション・コンテンツ、3)グループシミュレーション・コンテンツの3種を効果的に組み合わせて活用するとともに、eラーニングによる自主学習と通常の対面授業を目的に応じて使い分ける、ハイブリッド型である。

システムの概要

上記コンテンツの目的に応じて、1)ストリームサーバ、2)DBサーバ、3)LMS(学習管理システム)サーバの3種を構築した。Webベースのシステムで構成しており、複合的な学習に対応できる。

実証実験の概要

揖斐川町商工会及び揖斐川町商工会青年部の協力のもと、2003年10月に、eラーニング用コンテンツを活用したセミナーの実証実験を行う。実証実験の目的は次の通り。

  • 中小企業経営者のニーズにどれだけ合致しているかを分析し、今後の改良点や改良方向を明らかにすること。
  • 受講生である中小企業経営者と協力してコンテンツを改良・進化させる、共創の方法を確立すること。
  • 経営者学校(エグゼブティブ・スクール)の開校に必要な運営ノウハウを得る機会とすること。

eラーニング活用の意義

米国において、「eラーニング」という言葉が問題にされるときは、情報技術の力を借りた新しい学習実践とその効果をいかに戦略的に活用するか、また、企業の経営戦略・競争力強化にいかに役立てるかに焦点が当てられる。わが地元地域でのeラーニング活用の意義も、これと同様に考える。

まとめ

この研究では、地域社会で必要とされる地元企業のマネジメント学習(あるいは実践情報の共有)を実現するeラーニング・システムの開発を目指した。想定したシステム及びコンテンツの開発は終了したが、地元中小企業経営者向けの学校(エグゼブティブ・スクール)の開校に向け、更なる研究の必要性も浮上している。
今後の課題として、コンテンツ面では、より実践的なCRMモデルの事例に関するデータの収集及び活用方法の検討が、システム面では、本稼動時における細部の仕上げが必要となる。本研究をより実り多いものとするため、地元中小企業経営者の協力を得てさらに研究を進めていく。