大学院

会計・税務コース

会計の国際化に対応できる真の会計人を育成

情報通信技術の発展による世界規模での市場単一化に伴った会計情報の国際的標準化が進んでいます。そして、会計基準の国際化に伴う法人税の対応も大きな課題となっています。こうした会計環境の変化の中で、高度な専門性と高潔な倫理観を兼ね備え、地域の発展に貢献できる人材の育成を目指します。

受講対象

税理士資格の取得、および会計・税務に関してスキルアップを目指している人々に学習の機会を提供します。

会計・税務コースでは、修士論文を作成し、税理士法第7条に定める修士の学位等による試験科目免除制度によって、税理士試験科目の免除を受けることができます。
この制度により税理士資格を取得された方を紹介します。

税理士試験科目免除者体験談

土屋 英次(2013年度修了)

土屋 英次

私は30歳手前で営業職から転身し税理士を目指しました。働きながらの税理士試験は予想以上に大変で、3科目合格したときは40歳を越えていました。その後、家族からの後押しもあり、大学院入学を決意し「働きながら通える」「税法の論文が書ける」「家計への負担が少ない」の3つを満たす本学を受験しました。結果としては、先生方の親身な指導、職場や家族の理解もあり、無理なく楽しい学生生活を送ることができました。論文のテーマは仕事に直結する「事業承継税制」とし、実務でも役立っています。また、無事に「税理士試験免除決定通知」を受け取ることができました。今後は、この経験を生かし税理士として成長していきたいと思います。

会計・税務コース 科目一覧

会計学特論Ⅰ 管理会計特論
(梅田 守彦)
税法特論Ⅰ
(石坂 信一郎)
会計学特論Ⅱ 経営分析特論
(梅田 守彦)
税法特論Ⅱ
(石坂 信一郎)
財務会計特論
(吉田 洋)
税務会計特論
(吉田 洋)
会計学演習Ⅰ・Ⅱ
国際会計研究Ⅰ
(為房 牧)
コンピュータ会計研究
(菱沼 公嗣)
国際会計演習Ⅰ・Ⅱ
国際会計研究Ⅱ
(為房 牧)
会社法研究
(佐藤 豊和)
税法演習Ⅰ・Ⅱ
(石坂 信一郎)

演習概要

税法演習

教授 石坂 信一郎

教授 石坂 信一郎

私たちの生活は、税と無関係には成り立ちません。したがって、会計専門職を目指す場合ばかりでなく、租税法の基本原理とは何かを考えることはきわめて重要です。
この演習は、租税法の基本的な考え方を学ぶとともに、現在社会における租税法のあり方を深く考察することを目的としています。具体的な指導内容としては、まず、租税法に関する研究テーマを選定するために、基礎文献の講読を行います。そして、自らが関心を持ち、研究する価値があり、修士論文として完成しうるテーマを決めた後には、専門文献等の収集について指導を行います。その上で、考察の結果を修士論文として結実するための指導を行いたいと考えています。

講義概要

国際会計研究Ⅰ

為房 牧
経済のグローバル化によって、各国の会計基準の違いは資金の効率的な流れを阻害するという認識が、国際社会によって共有されるようになりました。国際財務報告基準(IFRS)は、ビジネスパーソン、学生が知っておくべき基礎知識です。本講義ではIFRS全般に関する理解を得ることを目的としています。

国際会計研究Ⅱ

為房 牧
経済のグローバル化によって、各国の会計基準の違いは資金の効率的な流れを阻害するという認識が、国際社会によって共有されるようになりました。国際財務報告基準(IFRS)は、ビジネスパーソン、学生が知っておくべき基礎知識です。本講義では各自の修士論文に沿うテーマを見つけ理解を深めることを目的としています。

管理会計特論

梅田 守彦
設備投資などのような企業の将来を左右する意思決定をおこなう際にも、あるいは実績を計画値に近づけるための統制活動を展開するにあたっても、さまざまなかたちで会計情報は利用されます。この講義では、経営管理に資する会計情報の作成とその利用について考えていく予定です。

税務会計特論

吉田 洋
納税者の権利と義務について理解し、事業を行う個人・法人にとって代表的な税金である「所得税」「法人税」「事業税」の仕組みや企業決算との結びつきを学びます。会計上の利益と税金の計算を特徴づけている確定決算主義について弊害と解決策を検討します。確定決算主義を取っている諸外国の仕組みを理解します。上記の学修を踏まえた上で、各自が問題意識をもって、税務会計に関する研究報告ができることが到達目標です。

コンピュータ会計研究

菱沼 公嗣
コンピュータは、多くの企業において導入されるようになってきており、会計分野においても広く利用されるようになっています。この講義では、コンピュータを利用し会計データを作成するとともに、そのデータに基づく利益計画や業績評価等の会計情報の分析ができることを到達目標とします。なお、受講にあたり、日商簿記3級程度の知識が必要となります。

税法特論Ⅰ

石坂 信一郎
法人税は、株式会社に代表される法人の得た所得を課税標準として課される税で、広義の所得税の一種です。法人税の税収に占める割合は高く、重要な基幹税のひとつです。本講義では、複雑な法人税法の全体像をつかみ、その考え方を理解することを目標とします。基本的文献の輪読によって法人税法の理解を深め、租税に関する幅広い知識を修得できるようにしたいと思っています。

税法特論Ⅱ

石坂 信一郎
法人税は、株式会社に代表される法人の得た所得を課税標準として課される税で、広義の所得税の一種です。法人税の税収に占める割合は高く、重要な基幹税のひとつです。本講義では、複雑な法人税法の全体像をつかみ、その考え方を理解することを目標とします。基本的文献の輪読及び重要判例研究によって法人税法の理解を深めるとともに、租税の時事問題にも触れ、租税に関する幅広い知識を修得できるようにしたいと思っています。

  • 役員退職金とその相当性
  • 有償ボランティアに対する法人課税の是非
  • 船舶リースの損益通算否認
  • 売上・減価償却費の未計上と損害額の算定 etc・・・

これらの判例を受講者の中で担当を決め、評釈し発表してもらいます。

財務会計特論

吉田 洋
財務会計は、複式簿記の手法によって、企業の経営成果と財政状態を測定し、財務諸表を通じて、投資家を中心とする企業の利害関係者に必要な財務情報を提供することを目的とする会計分野です。この講義では、財務会計の基礎である概念と制度のフレームワークを理解するとともに、財務諸表の作成ルール、公開の方法について理解することを目標とします。

経営分析特論

梅田 守彦
この講義の前半では、伝統的ないわゆる財務諸表分析を取り上げていく予定です。そして後半では、近年の株主重視の流れに沿って大きく取り上げられるようになった企業価値(株主価値)の測定方法について検討したいと思います。

会社法研究

佐藤 豊和
会社法は企業活動の担い手である企業組織体に関する法分野であり、その中心が株式会社法です。本講においては、現代の経済生活関係の中心である株式会社法に重点を置いてその概要と重要論点を講義します。